理系講師の人生振り返り

60歳前で始めた「最後のブログ」

先輩技術員の経験に基づく対応 1986年夏その5

はじめて深刻なトラブルの現場へ投げ込まれた。
先輩技術員は経験の積み重ねから、現場状況をほとんど把握していた。
新人技術員に経験させるため、ひとりでお客様へ向かわせた。
SEも経過時間による情報共有で来たのではないと今では思う。
新人技術員の移動中、先輩技術員は会社に残って、担当SEと最悪のケースを想定し、今後の方向性を相談していた。
多分そうだと思う。20年後の自分ならそうしていた。だから、そう思う。
SEとの相談を終えて、先輩技術員は新人技術員のポケットベルを鳴らした。
新人技術員が現場で確認した事実と、先輩技術員が想定していた最悪のケースを照合させるため。
先輩技術員は必要な部品の出庫手配を行った後、急いで新人技術員の待つお客様へ向かったのであろう。