通信制大学のカウンセリング演習ではスーパービジョンの重要性も学んだ。先生は精神科医などの専門家向け研修に携わると共に、大学などの研究所で心理相談にも応じていた。
心理相談はいくら経験を積んでも、スーパービジョンが必要だと言っていた。
心理相談の後は、スーパービジョンが得られないときでも、退勤前に必ず肩から荷を下ろしてから帰ると言っていた。
心理相談をするカウンセラーも、被面接者も同じ人間。心の揺れは同じと言えよう。
抱え込んでしまうと心が壊れる。
カウンセリング演習のスクーリング授業を受けた15年前には聞き流してしまった部分もあった。しかし、今から振り返ってみると、とても大切なことを学ぶことができたのだと、あらためて感謝せずにはいられない。